君を想うとⅡ~Secret love~
桐谷慎が出て行って。
しゅーちゃんに言われた資料をまとめていると…
「あのー、スイマセン。SGスイミングスクールの早坂と申しますが桐谷部長はいらっしゃいますか??」
広報部の扉の前に見たことのない短髪黒髪の男の人が立っていた。
涼しげな目元にスラッとした長身。
カッチリしたスーツの似合う、これまたイケメン。
「申し訳ございません。
桐谷は現在席を外しておりまして……。」
扉から一番近いデスクにいる私が対応すると
「イッ…、イブ~ッ!!!???」
その人はカバンを落としたまま、大声をあげて。
私の顔を指差した。