君を想うとⅡ~Secret love~
「高宮。俺に見とれてたんでしょ?」
「ち、違う…」
恥ずかしくて、顔を背けようとしても桐谷慎に顔を持たれてて動けない。
「ウソ。じゃあなんでそんなに赤い顔なワケ?
なんでそんなに潤んだ目をして俺を見てるの??」
正面にいる悪魔な男はそう言って、私の胸の頂をツンッと弾く。
「…アッ……!!」
思わぬ会館に体が震えてコーヒーを落としそうになると
「ほら、高宮。ちゃんとカップ持たなきゃダメでしょ?
しっかり持たなきゃ溢しちゃうよ??」
久しぶりに見た悪魔な笑顔で。
桐谷慎はフッと笑った。