君を想うとⅡ~Secret love~
「で、でも…」
これはほっとくワケにはいかない量だよ??
やっぱり、知らんぷりして帰るわけにはいかないよ。
しゅーちゃんの奪ったファイルを取り返そうと、腕を伸ばすと
「いいから早くあがれ。
あんまり押し問答続けてると、あの人の顔がどんどん怖くなるぞ?」
腕をグッと捕まれて、そう耳元でささやく。
指された先を見つめると…。
桐谷慎が南極の白クマのように冷たく冷ややかな顔をして…私たち2人を睨んでいた。