君を想うとⅡ~Secret love~



そんなどうでもいいことを考えながら渋谷に着いて。

Cobraの赤い扉をゆっくり開けると。




誰もいないガランとした店内のカウンターに



「よっ。待ってたぜ。」



いつものようにいかつい格好で身を固めた祐吾がいた。







「珍しいわね。Hもしないのに祐吾が突然呼び出すなんてさ。」



呆れたように笑って祐吾の隣に座ると。







祐吾は私の唇にチュッと触れるだけのキスをして




「まあ…、お前の片想いの相手に予想がついたからな。
ちょっと忠告しとこうと思って。」




危険なオトコフェロモンをたっぷりだしながら。

祐吾は私にニッコリと笑いかけた。








< 20 / 476 >

この作品をシェア

pagetop