君を想うとⅡ~Secret love~
そんなどうでもいいことを考えながら渋谷に着いて。
Cobraの赤い扉をゆっくり開けると。
誰もいないガランとした店内のカウンターに
「よっ。待ってたぜ。」
いつものようにいかつい格好で身を固めた祐吾がいた。
「珍しいわね。Hもしないのに祐吾が突然呼び出すなんてさ。」
呆れたように笑って祐吾の隣に座ると。
祐吾は私の唇にチュッと触れるだけのキスをして
「まあ…、お前の片想いの相手に予想がついたからな。
ちょっと忠告しとこうと思って。」
危険なオトコフェロモンをたっぷりだしながら。
祐吾は私にニッコリと笑いかけた。