君を想うとⅡ~Secret love~
わかんない。
桐谷慎。
あなたのホントの気持ちが見えないよ。
私に“好きだよ”って言ってくれる度に。
抱きしめてくれる度に。
ちゃんとあなたは私を見てくれてると思ってたのに……ホントは違うの??
やっぱり…私はイブに勝てないの??
そう思う度に、次から次へと溢れる涙。
そんな私を見て。
目の前の信号が赤になったのを確認すると、
「大丈夫…、落ち着いて。」
早坂さんは私の震える右手を握りしめた。
「大丈夫。慎は…ちゃんと君のことが好きだよ。慎のヤツを信じてあげて?」