君を想うとⅡ~Secret love~
それに桐谷慎も自分から、進んでイブの話をしようとすることはなかったから…
これでいいんだと思ってた。
イブのことは見て見ぬふりをすることが、お互いにとって幸せなことなのだと。
なのに……
「イブの顔にそっくりなキミと付き合って。
イブの香水を身につけて君を抱く慎は、本当に“高宮伊織”というキミ自身に向き合ってると言えるのかい??」
早坂さんは、私に気づきたくなかった現実を次々に突きつける。