君を想うとⅡ~Secret love~
私は早坂さんのその言葉をただ受け流すことしかできなかった。
もういろんなことを考えすぎて、心がこれ以上の傷に耐えきれなくなったからかもしれない。
真面目に聞いて、真っ正面からこの言葉を受け止めたら……
私は二度と桐谷慎と向き合えない気がした。
フロントガラスに映る世界を呆然としながら見つめていると
「高宮さん。
キミが慎の側にいることはヤツにとって幸せなことだと俺は思えない。」
「……。」
「どうやったってイブと比べられて、重ねられて…。そんなのキミだって嫌だろ??
それにキミが嫌だと思う以上に…慎も苦しむ。」