君を想うとⅡ~Secret love~
素直じゃない?
そんなことは百も承知だよ。
これがセンパイじゃなかったら。
違う男なら何がなんでも手に入れようとしたと思う。
欲しけりゃ親だろうが兄弟だろうがカンケーない…がモットーなハズなのに。
センパイにだけはそう出来ない。
理由はわかんないけど…、センパイだけには私は臆病になってしまう。
キモチを告げて、今の関係が崩れるのが怖い。
繋がりがなくなるかと思うと…、それだけで怖い。
だから…私はアンタにだけはこのキモチを知られたくないのよ、祐吾。
「素直じゃないもクソも…、あたしはセンパイのこと何とも思ってないもの。」
祐吾がくわえているタバコをヒョイッと奪って。
フゥ~と煙を吐き出すと。
私はビッチぶってこう言った。
「私はヤれない男に興味はないの」
そんなこと…
思ってもいないのに。