君を想うとⅡ~Secret love~
「あははっ!!!そ~なのか?
そ~んなイブの身代わり人形みたいなの連れてるから、勘違いしてたわ。悪かったな、慎。」
そう言って
冷たく笑う早坂さんは冷ややかで、気持ちが見えなくて……怖い。
この人の奥底に眠る狂気に、私はいいようもない不安を抱いた。
その不安を打ち消すように桐谷慎のスーツの裾をギュッと握ると。
桐谷慎はハッとした表情をして早坂さんから手を放して…
私のその手を優しく包んでくれた。