君を想うとⅡ~Secret love~
胸の中がギューってしめつけられるように痛くって。
そんなくだらない嫉妬をしている自分がイヤでズーーーンと落ち込んでいると
「ほら、その顔。」
そう言って桐谷慎は私の鼻先をカリッと咬んだ。
「いたいっ!!」
桐谷慎の突然の行動に驚いて。
パッと離れて鼻先をこすると
「あのね~。
俺が近づいたり離れたりする度にそんな顔してたら、ピンとくるよ。」
面白そうに桐谷慎はクスクスと笑った。