君を想うとⅡ~Secret love~
◆祐吾のヒミツ
こういうやり取りをしてると祐吾は本当にイイヤツだと思う。
「知ってるわよ。祐吾がイイ男だってことは。」
ウィンクしながら微笑むと、祐吾はアハハとまた笑う。
「理央には敵わねぇな。」
と、言いながら。
そうやってジャレ合いながらミックスナッツを摘まんでいると。
「理央。」
「…ん??」
「お前は…秀人のことが好きなんだろ?」
否定したにもかかわらず、話題を戻す。
「しつこいわね。違うわよ。」
うんざりしながら言葉を返すと。
祐吾はフッと呆れたように笑って
「バカな男の話をしてやろうか。」
と、切り出した。