君を想うとⅡ~Secret love~



……、悔しい。


結局私は桐谷慎には敵わない。






子どもみたいな私とクールで大人な桐谷慎。


負かしてやりたいと思うけど結局いつも負かされるのは私。







なんだかな~。

お釈迦様の手の上でコロコロ転がされてる気分。








「ほんと…余裕だよね…。」


「ん?何が~?」







桐谷慎は私の髪を手にとって、クルクルと指で絡ませながら楽しそうに私の顔を見る。




「桐谷慎は不安になったりしないでしょ。」



「う~ん。時と場合によるけど…。
高宮は大丈夫って安心はしてるかな。」





ニッコリ笑うと桐谷慎は私をギュッと抱きしめて頭にキスしたり髪にキスしたり、やりたい放題。




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