君を想うとⅡ~Secret love~
私の一言なんて気にも止めずに。
楽しそうに私の頭をイイ子イイ子する桐谷慎に、ぐったり疲れる。
は~。
ホントに自由だよ、この人。
この人、基本的に人の話を聞かないからな~(涙)
抱きしめられながら。
桐谷慎の腕の中でハァとため息をつくと、
「だけど…昨日はちょっと焦ったかな。」
突然、彼は真剣な顔をして。
私を抱く腕の力をギュッと強めた。
「…イタッ。」
痛いくらいに抱きしめる桐谷慎の力に耐えきれずに声をあげると
「昨日…龍が高宮にキスしそうになったのを見たときには、体中の血が沸騰したよ。」
「…え…??」
「あんまり俺を不安にさせるな、高宮。」
桐谷慎は私の体を更に引き寄せて、強引に唇を奪った。