君を想うとⅡ~Secret love~
「あのね~。
お前が藤堂に未練タラタラなコト、俺が気づかないとでも思ってたの??」
…う゛っ……!!!!!!!
桐谷慎の口から出てきたしゅーちゃんの名前に思わず心臓がドキッと跳ねる。
「挙げ句の果てには龍にまで手を出されそうになってるし…。
どうやったら高宮は俺だけを見てくれるんだろうね。」
桐谷慎は悪魔の光を目の奥に光らせながら、私に向かってニッコリ微笑む。
ギャーー!!!!!
怖いっ!!!!!
怖いよ~(涙)
「はっ、早坂さんのは不可抗力といいますか!!仕方がなかったというか!!
起こるべくして起こった事件といいますか…!!!!
…って…、…油断した私が悪いんだけど……。」
しどろもどろになりながら言い訳すると
「うん。そーだね。
初対面の男の車にノコノコ乗るなんて無防備にもほどがあるよね?」
悪魔のような天使の笑顔で。
桐谷慎はニッコリと私に微笑んだ。