君を想うとⅡ~Secret love~



そう言って。

彼の腰に手を回してギュッと彼に抱きつくと。






桐谷慎は


「俺も同じ。」


私の髪にサラサラと指を絡めた。







意味がわからなくて彼の顔を見上げると、桐谷慎はとろけそうに甘い目をしながら私のオデコにキスをした。







「俺の中のイブも…まったく同じ。」



「へっ…??」



「思い出すと切ないし。
今でも好きだし、可愛いし、愛しいと思うけど……。
イブはちゃんと過去の恋人だよ。」







そう言って。

桐谷慎は私をきつくきつく抱きしめる。







「イタ……っ。」







あまりの腕のキツさに悲鳴をあげると、桐谷慎は少しだけ腕の力を弱めてくれて。






「高宮、イブは過去だよ。
俺の未来の先にいて。
俺を幸せにしてくれるのは…高宮だけでしょ??」







そう言って笑うと。

桐谷慎は私の頬にキスをした。






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