君を想うとⅡ~Secret love~
なのに何でこんな…
桐谷慎を陥れるようなことするの??
わからない。
早坂さんの考えがわからなくて、怖い。
体から一気に血の気が引いていく。
目の前がグラグラして。
足元がグラグラする。
怖いよ、桐谷慎…!!!!
あなたの声が聞きたい。
大丈夫だって言って欲しい。
ギュッて抱きしめて…私の不安を拭って欲しい。
なのに……
「……クソっ……。
繋がらないっ!!!!!」
「じゃあもう仕方ありません。
工場の広報部に連絡して部長を呼び出してもらいましょう!!!」
「…う…、うむ。
仕方あるまい……。」
なかなか捕まらない桐谷慎。
課長達の声が…
私の不安をより一層かきたてる。