君を想うとⅡ~Secret love~




「俺たち取締役をジイサマだなんだと…、考えが古いと散々罵った挙げ句。
自分の考えを貫いて出した成果がコレか!!!!!!」







50代半ばの常務が忌々しそうに桐谷慎のデスクを睨む。








彼の剣幕に部署の空気が凍りつく。









「田中。
桐谷に連絡が取れたらすぐに俺の部屋へ来いと伝えろ。」



「…は…、はいっ!!!!!」



「いいか。
当然だが……、辞職も覚悟の上で来いと伝えるのを忘れるな!!!!!」









それだけ言うと。

チッと舌打ちをしながら常務は広報部から出ていった。







< 299 / 476 >

この作品をシェア

pagetop