君を想うとⅡ~Secret love~




「オイ。やばくねえか…、常務のあの剣幕。」


「ああ…。
元々、部長と上は上手くいってなかったからな。突っつくのにちょうどいい材料が出てきた…ってトコなんじゃねぇの?」



「桐谷部長、このままだと確実にトバされるぞ…。」









常務が出ていった後。

あちこちで囁かれる桐谷慎の進退。








桐谷慎があの若さで部長まで登りつめたのは、手がけた仕事で確実に成果をおさめたからだ。



斬新な方法で古い慣習を排除して。
自己流ともいえるやり方で確実に商品を売り込んできた。





だけど……

裏を返せば、それが面白くない人たちは山ほどいるんだ。








< 300 / 476 >

この作品をシェア

pagetop