君を想うとⅡ~Secret love~
私はメールの送信ボタンを押すと、フゥと息を吐いてパタンと携帯を閉じた。
これで……、いい。
今を乗り切る為には早坂さんの所に行くべきだったんだろう。
娼婦のように、早坂さんに足を開けばSGとの契約は維持される。
だけど…
そんなこと桐谷慎は許さない。
“言ったよね?
俺、ウソつく女と尻軽な女が死ぬほどキライだって。”
私が早坂さんとそういう関係になって、契約が成立したって桐谷慎は1ミリも喜ばない。
むしろ、そんなバカなコトした私を一生許してはくれないだろう。
それじゃ…、
なんの意味もない。