君を想うとⅡ~Secret love~
「…最低よ!!アンタも水島亜美も!!!!!!!」
ハァハァと息を切らせながら大声で叫ぶと。
「わかってんよ、そんなこと……。」
祐吾は頭を抱えて、ぐっとうなだれた。
「俺だって…、秀人を騙したかったワケじゃねぇ。
水島を寝取りたかったワケじゃねぇ。」
苦しそうに。
後悔と後ろめたさに押し潰されそうになりながら、私に語りかける祐吾。
その態度に…イラついた。
「なら…、なんでこんなことしたのよ!!!!!!!センパイのコト、大切に思ってるんでしょ!?」
「………。」
「こんなことしたら、苦しむことくらいわかっていたハズなのに…。
どうしてそんなバカなコトしたのよ、祐吾!!!!」
なじるように。
問い詰めるように、追い込むようにキツイ口調で尋ねると。
「決まってるだろ?
水島が…好きだからだよ…。」
祐吾はポツリと呟いた。