君を想うとⅡ~Secret love~
・禁断の実の代償
「昼間、せっかく俺が助け船を出してやったのにイブが断ったりするから。
全部イブが悪いんだよ?」
そう言って。
早坂さんはテーブルに置かれたミネラルウォーターを口に含む。
わからない。
断ったならそれでいいじゃない。
なんで…、こんな誘拐まがいのことまでして私を連れてきたの??
早坂さんの真意がわからなくて。
「何で…こんなこと……。早坂さんがわかりません。」
「…そう?
俺は分かりやすい縮図だと思ってるけど?」
そう言って早坂さんは私の目をじっと見据える。