君を想うとⅡ~Secret love~
「う~ん、当たってるようで当たってないな。
じゃあね。もし俺が今、慎を殺したら君はどう思う?」
そう言って。
早坂さんはニッコリと微笑む。
わからない。
早坂さんの気持ちが全く読めない。
なんでこんなこと聞くの?
こんな質問に何の意味があるの??
頭の中はハテナでいっぱい。
だけど
「……あなたが桐谷慎を殺したら、私はあなたを一生許さないと思います。
桐谷慎が感じた同じ苦しみを味あわせたいと願うでしょうね。」
そんなバカなことしないとは思うけど。
一応早坂さんに牽制をかける意味できっぱりと言い切ると。
早坂さんはパチッと指を鳴らして私にニッコリと微笑む。
「それそれ。
俺にとってね、慎はそういう存在だよ。」
赤い怒りを秘めた目をして。
早坂さんはソファーから立ち上がり、一歩私に近づいた。