君を想うとⅡ~Secret love~
「慎は俺の大切な人を殺した。」
無表情のまま一歩ずつ近づいてくる早坂さん。
その目の奥は冷たくて無機質で。
何も映さず、
感じない。
まるで作られたきれいなロボットのように見えた。
「慎は、俺の愛するただ一人の女を殺した。
そんなオトコを…どうして許せる??」
ビー玉のように冷たい瞳で早坂さんは私を見つめる。
「許さない。
イブを見殺しにした慎を俺は絶対に許せない。」
「早…坂さん……!!??」
まさか…、
まさか……!!!!!!!
嫌な予感が頭をよぎる。
だけど…
それだけは絶対にない!!
嫌な予感を振り払うように。
あり得ない想像を振り払うように頭をブンブンと振ると。
早坂さんは私の頬に手を当てて。
冷たい声でこう言い放った。
「イブ。お前を殺した慎をどうして許せると思う?」