君を想うとⅡ~Secret love~
「早坂さんは…私を使ってどうしたいんですか?
桐谷慎を困らせたいだけ?それとも…、私にイブの代わりをさせたい??」
早坂さんの恋心と、桐谷慎への憤り。
それはちゃーんと理解ができた(気がする。)
じゃあ…
私は何の駒なの??
それが聞きたくて。
なんだか無性に知りたくなって唐突に訊ねると。
早坂さんは一瞬キョトンとした顔をしたけれど
「アハハッ!!!」
と突然大声で笑い始めた。
「キミは…顔や声、背格好はイブにそっくりなのに性格は全く違うんだね!!」
ん……?
そのセリフ…、似たようなことを桐谷慎にも言われたコトがありますが…。
喜んでいいのやら悲しんだ方がいいのやら悩んでいると、早坂さんはニッコリ笑って
「答えをいうなら…その両方かな。」
と私の手をギュッと握った。