君を想うとⅡ~Secret love~
・渇いた心
「早坂さん。
あなたが桐谷慎を許せないのと同じように、彼もあの日の自分自身を許せる日は永遠にこないでしょう。
無限ループの苦しみは二人とも同じです…。」
イブの死は事故。
誰も悪くなんてないよ。
あの日イブの手を離した桐谷慎も。
桐谷慎を行ってきてと見送ったイブも。
誰も何も悪くない。
ただ…
神様の悲しいイタズラに巻き込まれてしまっただけ。
「早坂さん。
こんなことしても…、イブは生き返ったりしません。」
悲しいけれど
苦しいけれど
…それが現実。
「私たちは前を向いて生きてるんです。
過去にとらわれたまんま、後ろばかり見ていたら何も始まらない。」