君を想うとⅡ~Secret love~
・心の闇
「伊織っ!!!!」
真っ赤な顔したしゅーちゃんが私を助けようと足を踏み出したその時。
「コラ、藤堂。俺のを勝手に見るな。」
しゅーちゃんの両目をバッとふさいで、不機嫌そうにしゅーちゃんの行く手を阻む男が現れた。
薄茶の髪に長身。
ブランドものの高そうなスーツに身を包んだ、彼の名前は…
「き、桐谷慎!!??」
「うん♪
お待たせ、高宮~♪」
それは私が心から求めるただ一人の人。
好きで
好きで
それしかなくて。
どうしようもないくらい大好きな…、
私の彼。