君を想うとⅡ~Secret love~



「おーいお前ら。
完全に俺とイブの存在忘れてるだろ。」




頭をポリポリ掻きながら。

呆れた顔して早坂さんが声をかけると







「「…あ゛っ!!!!」」







二人はハッとした顔をして、お互いを見つめ合う。







ちょ、ちょっと!!!

そのリアクション…、

本気で私のコト忘れてたんじゃないでしょうね!!!!!





ちょっぴり悲しく、むなしくなりながら3人の行く末を見守っていると




「お前らなぁ…。
俺があのスキにイブを拐おうとしたり、襲おうとしたらどうする気だったんだ?」




ハァとため息を吐きながら早坂さんがくわえたタバコに火をともす。







「そんな心配…、する必要なんて全くないでしょ?」








そう言って桐谷慎はニッと笑う。








「どういう意味だ?
聞き捨てならね~セリフが聞こえたけど?」








ククッと呆れたように早坂さんが笑うと







「だって…、龍はイブ以外のオンナに興味なんてないだろ?」









そう言って。

桐谷慎はニヤリと笑った。






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