君を想うとⅡ~Secret love~
「は?お前、バカじゃねぇの?普通は逆だろ。」
バカにしたように笑う早坂さんに
「間違ってないよ。
龍は絶対に、高宮に手出しはできない。」
桐谷慎は自信ありげにフフンと笑う。
そんな桐谷慎の可愛いげのない態度にイラッとしたのか、早坂さんはコメカミをピクピク痙攣させると
「へー。そこまで言うなら理由が聞きたいな。」
早坂さんは私の手をグッと掴んで、自分の胸元に強引に引き寄せた。
「…キャっ…!!」
「伊織…っ!!!!!」
桐谷慎と向き合って。
立ったまま抱きしめられている状態で
「慎、聞かせてもらおうか。
俺がこのコに手出しできない理由を。」
桐谷慎としゅーちゃんを挑発するようにニヤリと冷たく微笑んで。
早坂さんはわたしの首筋に乱暴にキスをした。