君を想うとⅡ~Secret love~
野獣のような鋭い瞳をして桐谷慎を挑発する早坂さん。
そんな早坂さんとは対象的に、冷静で冷めた目をして。
「龍。
お前が安心だと思う理由はそういうトコだよ。」
桐谷慎は言い放った。
「は?意味がわかんねぇ。」
イライラしながら言葉を荒げる早坂さんに、冷静でバカにしたような瞳を向ける桐谷慎。
「わかんない?
自分が一番わかるんじゃないの???」
「は?何をだよ。」
「しらばっくれるね~、龍。
だけど俺にはわかるよ。
高宮を抱けば抱ほど。触れれば触れるほどに違和感がでてくるだろ?」
そう言って。
桐谷慎は大きく一歩、前に進んだ。