君を想うとⅡ~Secret love~



違和感…??







桐谷慎が言っていることがよくわからなくて。
早坂さんに後ろから抱きしめられたままポケッとしながら聞いていると。









「高宮を見れば見るほど、近くにいればいるほど。イブと重ねて愛しく感じる。」








冷静に淡々と語りながら、桐谷慎は一歩ずつ私たちに近づいてくる。









「うるさい!!!!
お前に何がわかる!!!!」









わたしの耳元で、早坂さんは絶叫するように悲痛に叫ぶ。








「だけど…、知れば知るほど。触れれば触れるほどに思い知るんだ。
目の前にいるオンナは…イブにそっくりな顔をした全く別の人間なんだと。」








そんな普通じゃない状態の早坂さんを見ても。

顔色一つ変えずに桐谷慎は私たちに一歩一歩近づいてくる。










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