君を想うとⅡ~Secret love~
どこまでも甘くて、お気楽な私。
こんな状況にいるにも関わらず、幸せすぎて。
普段イジワルな彼が見せる、優しさに酔いすぎて。
早坂さんがギリッと歯ぎしりしたことも、
しゅーちゃんが傷ついた顔をして私たちから目を背けたことも。
頭の中がお花畑になった私は全く気づかないままだった。
恋は嬉しいコトばかりじゃない。
どこかで笑う人がいれば、その影で泣く人がいる。
そんなこと…
充分わかっていたつもりだったのに。
終わりのない恋の迷路に迷い込んで
抜けられない迷路に苦しんでいる2人達にとって、幸せそうな姿を見せることは何よりの悪材料になるとわかっていたハズなのに。
私たちはお互いしか見えなくて。
知らず知らずの間に早坂さんを追い込んでいたことに、まだ気づけないままだった。