君を想うとⅡ~Secret love~
「…慎…。
そんなお気楽なコト、俺が許すと思うか?」
そう言って。
彼を睨みつけ、物凄い力で私を桐谷慎から引っ剥がすと。
早坂さんはドゴッと思いっきり桐谷慎の左頬を殴った。
「きゃあっ!!」
「部長!!」
驚いた私たちが桐谷慎の近くへ駆け寄ろうとすると
「来るな!!」
殴られた左頬をさすりながら、桐谷慎は私たちを制止する。
「これは俺たち2人の問題だから。
高宮と藤堂は手出しも口出しもするな。」
そう言って。
桐谷慎はニッと笑った。
その笑顔は
私の大好きで大嫌いだった…、あの自信満々の笑顔だった。