君を想うとⅡ~Secret love~


その衝撃に、

たまらず吹き飛ばされる桐谷慎の大きなカラダ。







「慎、お前は一生あの罪を背負って生きていくのがお似合いだよ。
っていうか…それ以外は絶対に許さねぇけどな。」




獣のような鋭い目をして早坂さんは桐谷慎に一歩ずつ近づいていく。

その目の奥には復讐という名の炎が燃え盛っていて、私としゅーちゃんを圧倒し続けていた。







早坂さんは倒れ込んだ桐谷慎の上に馬乗りになって、彼の胸ぐらをグッと掴むと





「慎。お前にとってみたら、過去のあやまちでもなぁ。俺たち家族にとってみたら、イブの死は今も続く苦しい現実なんだよ!!!!

だから…。
お前にはイブが味わった苦しみと悲しみの中で、もがいて苦しんで生きる以外は俺たち家族は絶対に認めねぇ!!!」









早坂さんは苦しそうに

何かを吐き出すかのように…、そう叫んだ。








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