君を想うとⅡ~Secret love~
と、突然何を言うのよ~!!
しゅーちゃん~っ!!!!
さっきまでの緊迫した空気がしゅーちゃんの発言でアッという間に消えていく。
キョトンとした不思議空間の中、
「わかりますよ~、早坂さん。
俺も伊織を奪われた後“あ~今日部長、犬のウンコ踏んで会社に来ないかな~”とか、ささやかな不幸を祈った日もありましたもん~。」
しゅーちゃんは、追い討ちをかけるようにこんな訳のわからない、低レベルなぶっちゃけ話をしはじめた。
「しゅ、しゅーちゃん…」
ウ○コって…。
27歳になる大の大人がウ○コって……。
いくらなんでも低レベルすぎるでしょ~!!!!!!
どうやらこの発言に呆れたのは私だけではないらしく。
「オイ、藤堂…。
お前と龍とじゃ、恨みと呪いの次元が違い過ぎるだろ……。」
目の前にいる桐谷慎は。
頭痛を抑えるかのようにこめかみの辺りを押さえて、ハァ~と盛大にため息をついた。