君を想うとⅡ~Secret love~
その目は友だちとしての目ではなく
よきお兄ちゃんのものでもなく。
付き合っているときと同じ、あの甘えるように笑う独特な視線で。
私の心臓は、あの頃を思い出して不覚にも飛び上がる。
そんな私を見てしゅーちゃんはフッと笑うと
「だけどね…、そんな時ある友達にこう言われたんです。
“秀人。お前がいつも言う『アイツを忘れたい』って言葉は俺には呪いのまじないに聞こえるぞ”ってね。」
そう言って。
しゅーちゃんは私からスッと視線を外す。