君を想うとⅡ~Secret love~



そんなキョトンとした空気の中。



「俺ね。当時、酒飲むといっつも言ってたんですよ。
“伊織以上にドストライクの女がいねぇー!!”って。」




アハハと笑いながらそんな爆弾発言を放ち始める。






しゅ、しゅーちゃんっ…!!!

お願いだから名前は出さないで~(涙)







懇願するような目でしゅーちゃんを見つめていると



「…あのねぇ。
そんな目して訴えても今さらでしょ~?
た・か・み・や??」






…ヒっ…!!!!







返ってきたのはドSでドエロな上司の一言。

しかも笑ってるけど笑ってない、あの独特の悪魔な笑顔。








臆病で弱虫な私は、その目の奥に光る怒りの炎を見つけて。


生まれたばかりの小鹿のように、ただブルブルと震える他はなかった……。






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