君を想うとⅡ~Secret love~



「早坂さん。
俺はそれを友達に指摘されて、気づいたんです。

俺はアイツを“忘れたい”と叫ぶ度、アイツの影を思い出してる。

あぁ、そっか。
俺はアイツを忘れたいんじゃなくて“忘れたくない”んだ…ってね。」







そう言って微笑むと。

しゅーちゃんは一瞬にして厳しい顔を作り、




「早坂さんも…そうなんじゃないんですか?」




と、追及を始める。








「…は…?」


訳がわからなさそうに首を捻ると。
しゅーちゃんはハァ~と深呼吸をしてこう言った。








「早坂さん。

俺はね。

あなたが“許さねぇ”って部長に叫ぶ度に“忘れるな”って叫んでるように聞こえますよ。」





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