君を想うとⅡ～Secret love～

今はもう…
触れることすら許されない、彼。




だけど。
私にとって、しゅーちゃんは永遠に忘れるコトができない初恋の人。




どんなに距離が離れても関係が変わっても…、

きっと私はしゅーちゃんが大好きだ。








高校の頃みたいに。

付き合ってる時みたいに、激しくお互いを求めあう“好き”ではないけれど。







私はいつまでも…、この優しくて温かい、藤堂秀人という男性に憧れて、惹かれ続けるんだと思う。








―…そこまで考えて、ハッとした。






「早坂さん。
愛した人を思い出にしてしまうことは…、ちっとも悪いことじゃないですよ。

人は…、過去というギフトを抱えながら未来に進んで行くんですから。」






そう呟いたしゅーちゃんの、本心に気づいてしまったから。