君を想うとⅡ~Secret love~
・龍ちゃん、もういいよ?
脈絡なく話していたように見えたしゅーちゃんの話。
だけど…
しゅーちゃんが伝えたかったことは、たった1つ。
「早坂さん、もう許してあげて下さい。
生きてる時のように生々しい愛ではないかもしれないけど…。あなたも部長も彼女を穏やかな愛で愛し続ける。」
「……。」
穏やかに語りかけるしゅーちゃんをチラリとも見ず。
早坂さんはボーッと一点を見つめている。
「大丈夫。
彼女を思い出に変えてしまっても…、いいんですよ。
もう許してあげてください…、自分自身を。」
そう言って、早坂さんの手をギュッと強く握ると。
早坂さんの目からツゥと涙が一筋流れた。