君を想うとⅡ~Secret love~




大きな早坂さんの体に腕を回すと、彼から香るのはHappyの香水の香り。


彼は、どんな気持ちでこの香水をつけ続けていたんだろう。







香りの記憶を身にまといながら、一日も、一秒だってイブへの愛を忘れずに想う日々。




そんな大きな愛に包まれたまま天国に旅立ったイブ。







ほんと…
アンタっていたいけな男二人を手玉に取って意外と悪いオンナだよね。








桐谷慎と早坂さんの心の中の、一番キレイで、一番苦しい場所にいるイブを私はちょっぴり妬ましく思えた。







だけど…

文句言ってやりたくても、

妬んでも、

アンタはいないんだもん。








アンタの残した忘れ物は私が処理してあげるから。



だから桐谷慎と早坂さんの二人を救うために…、少しだけ力を貸して?




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