君を想うとⅡ~Secret love~



「ま、俺的には“龍が迷惑かけたおわびに”って島こずえと北村大輝の契約書を貰えたから、棚ぼた状態でおいしかったけどね♪」




桐谷慎が楽しそうに微笑むと。







「お前…、やっぱキライだ……。」







早坂さんはがっくりと肩を落とした。










どうやらしゅーちゃんが神奈川工場に踏み込んだ時には早坂理事長と桐谷慎は、豆大福を食べながら今後のコトについて話し合っていた最中だったらしい。







しゅーちゃんが言うに早坂理事長の風貌はほっかむりをした田舎くさいただのパートのオバチャン。



工場に踏み込んだ時には呑気にオバチャンとお茶をすすってた桐谷慎に殺意を覚えたらしい。




その後“この人、SGの理事長なんだ”と紹介されて腰が抜けるかと思うほどにおどろいたんだ…と、しゅーちゃんは耳もとで囁いた。







「会社からひっきりなしに電話がかかってきてたからな。コレは何かあったと思って無視してた。

コトを聞いちゃったらこっちは動くしかないからね。」





そう言って、桐谷慎はニンマリと微笑む。







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