君を想うとⅡ~Secret love~



私が彼の腰に抱きついて

彼は私の体を抱きしめながら、時折私の頭をヨシヨシ撫でる。






そんな包容を堪能したあと。







「龍、イブ以外のオンナに惚れた俺を許してくれとは言わない。

ただ…認めて欲しいんだ。俺と高宮を。
イブの想い出と一緒に…未来へ歩いていく俺を。」







桐谷慎は私を抱きしめてた腕の力を軽く抜いて。
静かに早坂さんと向きあった。







早坂さんの隣には…
優しい瞳で私を見つめるしゅーちゃんがいる。









その瞳は

“大丈夫。大丈夫だ、伊織”

そう言ってくれてるみたいで。









なぜだかとても安心できた。









沈黙の時間がどれほど過ぎただろう。

早坂さんも桐谷慎も何も言わずにお互いを見つめあっている。






< 414 / 476 >

この作品をシェア

pagetop