君を想うとⅡ~Secret love~
「ハイハイ。アンタ達が仲がいいのはわかったからさ。
私の目の前でイチャつくのは勘弁して。」
ハァーとため息をついてソファーに腰をおろして、カバンの中にあるタバコを取り出して火をつけると
「なっ、仲良くなんてないもん!!」
なんて。
ま~た、伊織は意地を張る。
だけどそこは百戦錬磨の部長さん。
「ハイハイ。キミが嫌いでも俺は好きだよ?高宮♪」
伊織のカワイクナイ言葉なんて気にもかけずに、伊織の頭をポンポンしながら微笑むと。
「~~っ!!!!
桐谷慎なんて大っ嫌い!!!」
ゆでダコみたいに顔を真っ赤にさせながら。
部長さんに完全敗北した伊織はこんなカワイクナイ言葉を吐いて、自分の部屋に逃げてしまった。
伊織は……
ちょっとめんどくさい。