君を想うとⅡ~Secret love~
ため息をはきながらガックリと肩を落とすと
「…うわっ!!!!
そうか…、そうなるか…。う゛ーん。」
しゅーちゃんが口に手を当てながらブツブツゴニョゴニョと何かを考えこんでいる。
なんだかその表情に嫌な予感を感じて。
「な、何?
何かあったの…??」
恐る恐る訊ねると
「い、いやっ!!聞かない方がいい!!
伊織!!何も聞いてくれるな!!」
しゅーちゃんは顔の前で右手をブンブンふりながら大焦り。
な、なに~っ!?
そんなこと言われたら余計気になるじゃないっ!!
「そんなこと言われたら余計に気になるよ。」
「いやっ!!気づかない方がいい。気づいたら不幸だぞ、伊織!!」
「えぇっ!?」
「うん!!だから俺には何も聞くな!!これはお前の幸せの為だっ!!」
しゅーちゃんには珍しく
キリッとした顔でこんなコトを言い出したから。
なんだか私は落ち着かなくて不安になった。