君を想うとⅡ~Secret love~
「俺の過去にこだわったって不幸になるだけだよ、高宮。」
「…え。なんで?」
「恋愛にセオリーはないからね。好きになれば年の差も性別もカンケイないでしょ??」
「は、はぁぁぁぁぁ~っ!!!!?????」
フフンと笑って早坂さんの肩を抱く桐谷慎。
「だぁ~っ!!お前、離れろっつってんだろ!?」
「ヤだ。龍、抱き心地がいいんだもん♪」
本当は桐谷慎が早坂さんをおちょくってて。
早坂さんが拒否している図なのはわかる。
だけど“好きになれば性別はカンケイない”なんて爆弾発言を聞いた後には軽く疑う。
「まさか…アンタって男も女もどっちもイケるの……??」
オドオドと怯えながら訊ねると。
天使の顔したキレイな悪魔はニッコリ笑ってこう言った。
「さぁね~。それはヒミツ♪
高宮はどっちだと思う??」