君を想うとⅡ~Secret love~





「あ…………」


「大丈夫か?なんか顔色悪くねぇ?
医務室行くか…??」






そう言って。

心配そうに私の顔を覗きこんだ彼の顔は、相変わらず優しくて。








全てを包み込んでくれそうな優しさに満ち溢れていて。

張りつめていたものが全てキレイに溶けだした。








彼の顔を見て安心してしまった私は





「うん…、だいじょ…ぶ……っ」





それだけを呟くと

足元からドサリと崩れ、全ての意識を失った。









「たかみ…や…??
オイ、しっかりしろ!!
伊織っ!!!!伊織っ!!?」










遠ざかる意識の中で。
私はしゅーちゃんの声を聞いていた。





だけど何かを考える余裕なんてどこにもなくて。

私はもう真っ黒な世界に完全に意識を飲み込まれてしまっていたんだ…。






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