君を想うとⅡ~Secret love~
しゅーちゃんに…、ちゃんと聞かなきゃ。
水島さんのこと
移動のこと。
事実の裏側にある真実をちゃんと知りたい。
他の誰でもない、しゅーちゃんだから。
大好きなしゅーちゃんだから。
ちゃんと…彼の口から真実を聞きたい。
そう決意してギュッと手を握りしめてると
「その感情は同情なの?愛情なの?」
私の髪を触っていた手を止めて、桐谷慎は私の瞳をジッと見つめる。
「え…??」
桐谷慎の言葉の意味がよくわからなくて。
戸惑いながら彼の手を触ろうとすると
「迷ってるクセにキープはしときたいワケ?
ずいぶん厚かましいオンナになったね~、高宮。」
パシッと私の手を払いのけて。
さげずむ様な目を向けて桐谷慎が私を見下ろす。