君を想うとⅡ~Secret love~
私がしゅーちゃんを思い出に…していない…?
なんで…
なんでそんなこと桐谷慎に言われなきゃならないの!!??
「勝手なコト言わないで!!私が付き合ってるのも、私が好きなのも桐谷慎だけだよ!!
しゅーちゃんは…カンケーない!!!!」
キッとキツい瞳で彼を睨みつけると。
桐谷慎はニッと笑って、さらに手首をきつく握った。
「いたっ…!!」
あまりの痛みにたまらず声をあげると
「じゃー、教えてあげる。
藤堂の婚約破棄のウワサは本当で。婚約解消の話を切り出したのはアイツから。
しかも婚約者の腹の中にいる子どもは藤堂の子どもじゃなく…彼女が浮気相手と作った子どもなんだって~。」
桐谷慎は
私を試すように
私を追いつめいたぶるように
悪魔で冷血な瞳を私に向けた。