君を想うとⅡ~Secret love~



う…そ…!!

そんなの嘘だ!!






動揺する私を見て


「どうする~?高宮。」



桐谷慎は楽しそうに私の顔を覗きこむ。








信じない!!

私は絶対信じない!!






だって…

しゅーちゃんは一言もそんなこと言わなかった!!




理央からもそんなこと一言も聞いたりしてない。






罠だ。

きっとコレは罠なんだ。







揺らいじゃダメだ。

ここで怯(ヒル)めば全てが終わる。







今…
コイツに負けるわけにはいかない!!!







「桐谷慎、私を試すようなコトしないで!!そんな嘘…、私には通じない!!
言ったでしょ?アンタは私が幸せにしてあげる…って。」









キッと唇を噛んで。
血に飢えた野獣のように微笑む桐谷慎を正面から見据えて言い返すと






「いいね~、高宮のその顔好きだよ。
セクシーで…ゾクゾクする。」








こんな時にも関わらず。
桐谷慎は緊張感のない一言を呟いた。





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