君を想うとⅡ~Secret love~
桐谷慎と離れるなんて絶対イヤだ!!
あの時の私の頭にあったのは、そんな子どもっぽい独占欲。
この選択肢を選ぶまでに彼がどんなに傷ついていたかなんて…
考えることさえできなかった。
ただ彼に捨てられたくない。
一人になんてなりたくなくて、必死に彼にすがってた。
「イヤだ!!私は桐谷慎が好きなんだよ?
なのに何で別れようなんて言うの!?」
半狂乱になって彼の腕にすがる私の背中を桐谷慎はなだめるように優しく撫でる。
「高宮、俺は別れようなんて一言も言ってないだろ?
距離を置こうって言ったんだ。」
「同じだよ…!!!!
そんなの…別れようって言ってるのと同じじゃない…!!!!」
「…高宮……。」
「私が…何かしたの?
気に障るようなコト何かした…??
したなら言って…??」